Good bye Lightroom, Hello Capture One!

RAW現像アプリの代名詞ともいえる Adobe Lightroom 6.14 が先月(2017年12月)リリースされました。
なんと、パッケージ版(スタンドアロン版)としてはこれが最後のバージョンで、これからはクラウド版の LightroomCC のみになるそうです。

Adobe CCフォトプランに加入すれば、月980円でLightroomもPhotoshopも使えますから、2万円弱のパッケージ版を2年毎にバージョンアップするとすれば、CC版のメリットは確かにあると言えるでしょう。

....が、自分はPhotoshopは滅多に使わないし、なにより毎月金をとられるのはどうしても気にくわない。(´・ω・`)
ということで、長年お世話になった Lightroom との決別を決めました。

Lightroom への不満点

実は、課金方式だけが不満だったらシブシブCC版へ加入したかもしれません。
もっと根本的には、「Lightroomの色がどうしても気に入らない」 という問題にずっと悩まされていたからです。
LightroomでRAWファイルを開くと、撮った時の色 = EVFの色 = カメラJPEGの色とはどう見ても明らかに違う画になってしまう。
好みの問題ではありますが、Lightroomの基本色はニュートラルすぎて眠い画に見えますし、Camera Profileを当てると今度は黄緑色がかかって、人物写真には使い辛くなってしまう。
この「Lightroomの色」を、(自分が覚えている)「元の色」に戻すために、何年間も自分なりに頑張ってみましたが、どうしても自分が求めている色にはならない。
程度の違いはあれ、自分が使ってみたソニー製カメラのRAWはすべてこの問題に引っかかっていたので、途中からは「まぁ、こんなもん」と半分諦めていました。

それでも Lightroom を使い続けた理由

  • 機能の良さや安定性はもちろんのこと、直観的に使えるUIとよく考えて設計されたワークフロー
    「思い通りに動くソフトウェア」って案外少なかったりしますが、慣れの問題を差し引いて考えても、Lightroom を使っていて「なんでこうなるの?!」と戸惑うことは滅多にないのではと思います。
    一度 Lightroom のUIとワークフローに慣れてしまうと、並みのソフトウェア(例えば、ソニーのRAW現像ソフトImage Data Converterとか)には、なかなか満足できなくなってしまう。
  • 使い方や、トラブルシューティング、やり方などの情報が求めやすい
    利用者数が多いので、ありすぎて困るくらいの情報が簡単に見つかります。書店に行けば参考書だってバージョンごとに売っている。

と、不満を感じつつもなかなか移行への踏ん切りがつかなかったのですが、スタンドアロン版の廃止をきっかけにやっと決心がついたのです。
はい、Phase Oneの Capture One (for Sony) の出番です。

Capture One を選んだ理由

  • 何もいじらなくても、自分が覚えている「撮った瞬間の色」に近く見える。
    RAWからはカメラJPEGの色は出せないと半分あきらめていた自分は少し感動すら覚えました。
  • Lightroomに比べるとまだ劣る部分も目につくが、他のRAW現像アプリに比べれば全体的な完成度は高い方。
  • ソニーのRAWファイルのみ扱うのであれば、無料で使える(Express for Sony)
    自分はすべての機能が使いたくてProにアップグレードしましたが、これもfor Sonyに限定すれば9千円弱(79$)の比較的安価で購入できます。

Capture One のいい点

  • 初期値の色が自分のイメージ(カメラJPEG)と似ているので、自動調整をかけても概ね自分の予想通りに仕上がるのです。
    Lightroomはますます「別のイメージ」になる故、封印していましたが、Capture Oneにしてからは「とりあえず自動調整 - 微調整で仕上げる」といった 自分が理想としていた現像ワークフローがやっと実現できました。
    結果的に現像の効率が上がり、より短い時間でより求めているイメージに近い結果に現像できるようになりましたから、これだけで乗り換えて良かったと大満足しています。 (シャープネスとダイナミックレンジは少し強めの気がしますが、色の補正に比べればずっと調整しやすいパラメータだと思います)
  • 特に難易度の高い「スキントーン」をプリセットで簡単に調整できたり、珍しく(?)LightroomのUIより使いやすいカラーパレットなど、とにかく「色」については Lightroomをリードしていると思います。そのおかげで、ポートレートの心的負担がだいぶ少なくなりました。
    Photoshopまでワークフローに含めて考えるとまた違うかもしれませんが、そこまでやる腕も根性もない自分にはCapture Oneの方がありがたい(;^ω^)
  • Lightroomの理不尽な仕様の一つは「現像時はとにかくProPhoto RGB色空間で表示」でしたが、Capture Oneは現像時の表示について色空間、解像度などをすべて自分で設定できます。(現像レシピ)
    これで、現像時に見た画像の色と出力画像の色が微妙に異なる問題ともさようならです。Lightroom だって「ソフト補正」を設定すればいいって?だって面倒くさいですもん(´ω`)
  • その他、より先進的なテザリング機能、カタログを作ったり取り込んだりしなくてもRAWファイルを現像できるセッション機能や、画像の上に手書きのメモなどを書いてコミュニケーションに使える機能など、「プロのツール」ならではの機能を揃えています。
    ...が、自分も含め多くの「アマチュア」にはそこまで魅力的には見えなさそうな(^^;;

ここでCapture OneとLightroomの現像結果を比べてみたいと思います。
どちらもパラメータは弄らずに、「自動調整」をかけて、そのままJPEGに出力(sRGB, 150dpi)したものになります。(参考用のカメラJPEGはリサイズのみ)
正直、風景の場合は「色が明らかにおかしくなければ、雰囲気でOK」の場合も多いので、スキントーンの違いを見ていただきたいと思います。

※画像をクリックすると大きい画像が表示されます

いかがですか?
カメラJPEGを基準にすると、Capture Oneの方が「画の雰囲気」が非常に似ているように見えます。Lightroomは黄色くなっていて、「雰囲気」が異なります。

Capture One の問題点

  • 「現像」については非常に満足していますが、「管理」についてはまだまだLightroomに及ばないところが多い。
    現像時のスピードこそ大差ないですが、一覧の表示やメタデータの検索、絞り込みはすぐ気づくほど遅いです。
    また、α7RIIやRX1RIIなど4千万オーバーのRAWを扱うときはLightroomもよく落ちたりしますが、Capture Oneはその頻度がもっと高いのでイライラすることがあります。
  • 「選別」と「現像」を明確に分けてそれぞれ直観的かつ明確な動きをする Lightroom に比べ、Capture Oneはあくまで「現像」がメインで「選別」はおまけ(?)に見えます。
    選別のための機能も一通り揃ってはいますが、「痒い所に手が届かない」というか、「なんでこうなる?」と思えるところがしばしば。
    慣れの問題も大きいとは思いますが...例えば、「一覧で素早く比較・選択しながら、削除したい画像には印をつけていく」ようなLightroomのやり方はCapture Oneではうまく使えません。
  • Phase oneの公式マニュアル以外の情報がなかなか見つからないので、使ってみようかなーと思っても地味にハードルが高く感じられる。
  • その他、
    補正プロファイルが存在しないレンズが結構ある。地図表示・GPS情報設定機能がない、顔認識機能がない、HDR機能がない、歪み補正をかけるとあっさりクロップされることが多い等

結論

現像自体は満足していますが、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」戦法の自分はとりあえず撮れるだけ撮って後から選ぶスタイルですので主に「選別」に不満を感じています。
しかし、「現像結果物」に満足しているため、これからは何とか Capture One で頑張って行こうと思います。選別と管理についてはこれから割り切りと工夫していけばなんとかなるんじゃないかと。そう、結果が気に入らないと選別も管理もクソも意味ないですからね。

もしソニーのカメラをお使いで、ソニーの色が好みに近いでしたら、仮にLightroomを使っているとしても、Capture Oneを使わない理由はないと思います。(for sonyでもarwだけでなくdngも扱えます。もちろんtiffも!)
今すぐ無料版をインストールして試してみましょう!
なに、大丈夫!そのうちきっと慣れますよ!(;´▽`A``

link: Phase one Capture One for Sony

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